昔々…力自慢の大男が怪力を見せつけようと、村一番のお寺の大鐘に挑み、ぶつかっては見たものの、押しても引いても動かない。それを見ていた子供に「それじゃあムリ」と笑われ、大男は「じゃあやってみろ」と退散。その子供は、大男がぶつかったわずかな揺れを利用。それと同じ方向に指先で大鐘を「チョン」。最初は止まって見えていた鐘が何度も突っつき続けると少しずつ振れ出す。
しばらくするとうなりを上げて大きく振れはじめた。
この子供は共振作用を知っていた!?「知恵」が「力」を負かした昔話。
【共振】
振動体にその固有振動数と等しい振動を外部から加えたとき、非常に大きい振幅で振動する現象。特に電気的・機械的振動の場合にいい、音の場合は共鳴ということが多い。